2020.11.28
歯周病と糖尿病
かねてより糖尿病は歯周病のリスクファクターであり、歯周病は糖尿病の合併症と提唱されてきました。
近年さらに両者の関連性に関する情報が蓄積されてきており、両者間には双方向の関連性があると考えられています。
糖尿病→歯周病
・糖尿病は歯周病の重要なリスクファクターである。
・長期の糖尿病、血糖コントロール不良はより進行した歯周病につながる。
・血糖コントロール不良と歯周病の重篤度、歯周病の進行とは用量反応関係がある。
歯周病→糖尿病(進行した歯周病)
・2型糖尿病患者や糖尿病でない人が、血糖コントロール不良となる危険性が高まる。
・1型糖尿病患者や2型糖尿病患者が糖尿病合併症を発症する危険性が高まる。
・糖尿病でない人が糖尿病になる危険性が高まる。
・妊娠性糖尿病に及ぼす影響については結論に至っていない。
当院では歯周病の状態から必要性があり、希望がある方に対して血糖値の検査(随時血糖)を行います。また、その結果から希望があれば糖尿病専門医療機関を紹介することも可能です。
歯周病や糖尿病でお悩みの方は、両者の関連性に着目することも大切です。